こんにちは、てどりんです。

投資の本を読むと、必ずこう書いてあります。

自分のリスク許容度に合った投資をしましょう。

そのとおりです。でも、始めたばかりの人は、自分のリスク許容度が分かりません。 私も分かりませんでした。

今日は、リスク許容度の考え方と、分からないうちにどう始めればいいかを、私の体験から書きます。


1. リスク許容度とは

リスク許容度とは、資産がどこまで下がっても、売らずに持ち続けられるかのことです。

大きく2つで決まります。

中身
状況 年齢、収入の安定、家族、手元の現金
気持ち 下がったときに、夜眠れるかどうか

状況は、紙に書き出せば分かります。難しいのは気持ちのほうです。 こればかりは、実際に下がってみないと分かりません。


2. 私はリスク許容度が高いほうです

状況だけで見ると、私はリスク許容度が高い側にいます。

私の場合
年齢 30代。引退まで30年ほど
収入 会社員で、毎月の給料がある
家族 独身。養う人がいない

下がっても待つ時間がある。給料があるので、株を売らなくても生活できる。守る家族もいない。 教科書どおりに考えれば、かなりのリスクを取れる立場です。

実際、生活防衛費ももともと6か月分だったのを、3か月分に減らしました。リスク許容度が高いと判断したからです。


3. それでも、試されたのは15%まで

ただ、気持ちのほうが本当に強いかは、まだ分かりません。

私が投資を始めたのは、コロナショックが落ち着いた後です。あの大暴落は、リアルタイムでは経験していません。

いちばん大きく下がったのは、アメリカの利上げが続いた2022年です。そのときは「このまま下がり続けたらどうしよう」と思いました。

今回、そのときの数字を調べ直しました。

2022年の最大の下落
S&P500(ドル建て) −25.4%(1月3日→10月12日)
S&P500の投資信託(円建て) −15.2%(4月20日→6月17日)

出典:FRED「S&P 500」、三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の基準価額から計算

アメリカの株価は25%下がっていました。でも同じ時期に円安が進んだので、日本の投資信託で見ると15%の下落で済んでいました。

つまり、私が実際に耐えたのは15%の下落までです。

株価が半分になったときに、自分が平気でいられるか。それは、まだ分かりません。 リスク許容度が高いと思っている私でも、この程度です。

しかも当時は、今よりずっと少ない金額しか積み立てていませんでした。減った金額も、そのぶん小さかったのです。

同じ15%でも、資産が大きくなれば、減る金額は何倍にもなります。

資産 15%下がると
100万円 15万円減る
1,000万円 150万円減る

リスク許容度は「何%まで」ではなく「何円まで」で試されます。 資産が増えるたびに、もう一度試されることになります。


4. だから、まず100円から始める

リスク許容度が下がってみないと分からないなら、分からないうちは、下がっても痛くない金額で始めるのがいちばんです。

NISAのインデックス投資は、楽天証券やSBI証券なら100円から積み立てられます。 100円なら、半分になっても50円です。

私も最初は小さく始めました。S&P500など3本に月1,000円ずつ、合計月3,000円からです(そのときの話)。

値動きに慣れてきたら、少しずつ金額を増やしました。今は新NISAと企業型DCを合わせて月15万円を積み立てています。月3,000円から、何年もかけてここまで来ました。

リスク許容度は、最初から持っているものではなく、少しずつ育てるものだと思います。

増やすタイミングの目安

私が目安にしているのは、下がった日に、評価額を見に行かなくなったかです。

始めたころは、少し下がるたびにアプリを開いていました。今は1万円分下がっても、あまり気になりません。

自分の状態 次にやること
下がるたびにアプリを開いてしまう 金額はそのまま。慣れるのを待つ
下がっても、気づいたら数日たっていた 積立額を少し増やしてみる
増やしたら、また落ち着かなくなった 1つ前の金額に戻す

戻すのは失敗ではありません。自分のリスク許容度が分かったということです。


5. 月1万円以上を積み立てる前に用意するもの

100円や1,000円なら、経験のつもりでいつ始めてもいいと思います。

でも、月1万円以上を積み立てるなら、その前に現金を2つ用意してください。

目安
生活防衛費 生活費の3か月分以上。私は3か月分
特別費 1年分。私の場合は年50万円ほど

生活防衛費は、仕事を失ったり病気になったりしたときのお金です。くわしくは生活防衛費の記事に書いています。

特別費は、帰省、家電の買い替え、車検、旅行など、毎月ではないけれど必ず出ていくお金です。私は目的別口座に分けて貯めています。

この2つがないと、株価が下がったときに、急な出費のために株を売ることになります。 下がったときに売らされるのが、いちばん損をする形です。

手元の現金が、リスク許容度を支えてくれます。


6. 調節は、現金と株式だけでいい

リスク許容度に合わせて守りを固めたいとき、よく「債券を組み合わせましょう」と言われます。

私は、当分のあいだ債券は考えなくていいと思っています。調節は現金と株式だけで十分です。

やること
もっと守りたい 現金を増やす(積立額を減らす)
もっと攻めたい 株式を増やす(積立額を増やす)

資産が少ないうちは、債券を入れても守れる金額は小さく、増えるスピードが落ちるだけです。理由は債券に投資しない理由とポートフォリオの記事に書きました。


7. 引退が近づいたら、現金を増やす

リスク許容度は、一生同じではありません。

いま私のリスク許容度が高いのは、待てる時間と給料があるからです。引退が近づくと、この2つがなくなります。下がっても待てる時間が短くなり、給料で生活を支えることもできなくなります。

だから、引退する年代になったら、現金の比率を高めていくつもりです。そのときのリスク許容度に合った持ち方に変えていきます。

取り崩し方はNISAの出口戦略に書いています。


まとめ

リスク許容度とは 下がっても売らずに持ち続けられる度合い
気持ちの強さは 下がってみないと分からない
私が試されたのは 2022年の15%の下落まで
始め方 100円から。慣れたら少しずつ増やす
月1万円以上の前に 生活防衛費3か月分以上+特別費1年分
調節の仕方 現金と株式だけ。債券は当分いらない
引退が近づいたら 現金の比率を高める

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一緒に少しずつ学んでいきましょう!


てどりん
てどりんひとこと リスク許容度は高いつもりでしたが、調べたら試されたのは15%まででした。半分になったときの自分は、まだ知りません。

※この記事は個人の体験談・感想です。下落率は2022年の実績で、将来の値動きを示すものではありません。過去の実績は将来の成果を約束するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。