こんにちは、てどりんです。

いつもインデックス投資のことばかり書いている私ですが、今日は告白があります。

実は私、FXも、仮想通貨(暗号資産)も、個別株の短期売買も、ひととおり試したことがあります。

結果はどうだったか。利益は小さく、損は大きく、下がっていくチャートに向かって「戻ってくれ」とお祈りしたこともあります。この記事では、その体験と、そこから学んだ「向き不向き」の話を正直に書きます。

短期売買を頭ごなしに否定する記事ではありません。むしろ、できる人を心から尊敬しています。ただ、私と同じように「ちょっと気になっている」人には、先に私の失敗を見てもらえたらと思います。


なぜ手を出したのか

理由は単純で、インデックス投資は退屈だからです。

毎月同じ日に同じ金額を積み立てるだけ。やることがありません。一方でSNSを開けば、「今日は◯万円勝った」「この通貨が10倍になった」という景気のいい話が流れてきます。

「少額なら勉強代だし、試してみてもいいんじゃないか」

そう思って、生活に影響のない範囲のお金で始めてみました。ちなみに、この「少額で試す」という判断だけは正解だったと今でも思っています。

実際に起きたこと:教科書どおりのコツコツドカン

短期売買の世界には「コツコツドカン」という有名な言葉があります。小さな利益をコツコツ積み上げて、一度の大きな損失(ドカン)で全部吐き出すパターンのことです。

私は、これを教科書どおりに再現しました。

利益は小さく確定してしまう

少し利益が出ると、「減ったら嫌だな」とすぐ確定してしまう。含み益が消える恐怖に耐えられないんです。だから一回あたりの利益はいつも小さい。

損切りは遅れる

逆に、損が出ているときは「もう少し待てば戻るかも」と確定できない。損を確定した瞬間に「負け」が決まるのが嫌で、ずるずる持ち続けてしまう。

気づけば、下がっていくチャートと増えていく損失額を見つめながら、「戻ってくれ」と祈っている自分がいました。投資判断ではなく、お祈りです。この時点で、もう勝負になっていません。

下手なナンピンで傷口を広げる

さらに悪いことに、「ここまで下がったなら買い増せば平均取得単価が下がる」と、根拠のないナンピン(下がったところで買い増すこと)までやりました。計画的なナンピンではなく、損を認めたくない一心の買い増しです。

結果、ポジションが大きくなったところでさらに下がり、耐えきれなくなって損切り。利益は小さく、損は大きく。トータルでは、しっかりマイナスでした。

振り返って分かった、勝てなかった理由

金額が小さかったので家計へのダメージは軽微でしたが、得たものは大きかったと思っています。負けた理由を自分なりに整理すると、3つありました。

① 一回一回の売買に感情が乗ってしまう

私の場合、ポジションを持った瞬間から値動きが気になって仕方がありませんでした。仕事中もチャートを開き、上がれば浮かれ、下がれば胃が痛くなる。

短期売買で勝っている人は、ルールを決めて感情を切り離して損切りできる人です。私はどうしてもできませんでした。これは知識の問題ではなく、性格の問題だと思います。

② 相手はプロと専業トレーダー

短期売買は、誰かの利益が誰かの損失になる世界に近く、しかも取引のたびに手数料やスプレッド(売値と買値の差)が引かれていきます。

その土俵で戦っている相手は、専業のトレーダーや機関投資家です。本業の合間にスマホでチャートを見ている私が、勉強もそこそこに勝てるほど甘い世界ではありませんでした。

③ 「億り人」の裏には大勢の退場者がいる

SNSで見える成功者は、生き残った一握りの人です。同じ手法で退場した大勢の人は、SNSに書き込むことなく静かに去っていきます。私が見ていたのは、宝くじの当選者インタビューのようなものでした。

「向いていない」と認めたら、楽になった

いろいろ試した結論はシンプルです。

私は短期売買に向いていない。

これを認めるのは少し悔しかったのですが、認めてしまったら一気に楽になりました。感情を切り離せない私でも続けられる投資——それが、感情の入り込む余地がないインデックス投資の自動積立だったからです。

短期売買(私の場合) インデックス積立
売買の判断 毎回、感情との戦い 自動なので判断ゼロ
チャート 仕事中も気になる 見なくていい
下落時 祈る 心構えどおり続けるだけ
必要な才能 感情の制御・相場観 特になし

短期売買は「頑張れば報われる」ものではなく、才能と訓練と時間が要る専門職に近いと感じました。だから、それができるトレーダーの方々を私は尊敬しています。ただ、自分がなる必要はなかったんです。

どうしても試してみたい人へ

ここまで読んで、それでも「一度は試してみたい」という気持ち、よく分かります。私も試したからこそ納得できた部分は確かにあります。もし試すなら、私からは3つだけ。

  1. 生活防衛費には絶対に手を付けない生活防衛費の話はこちら
  2. なくなっても笑って話せる金額まで。「増やすため」ではなく「授業料」と考える
  3. NISAの積立はそのまま続ける。土台を崩して試すのは本末転倒

試した結果「自分には向いていない」と分かったら、それは失敗ではなく収穫です。私と同じように、安心して退屈な積立に戻ってきてください。

※なお、仮想通貨の法律上の正式名称は「暗号資産」です。2026年7月には、暗号資産を金融商品取引法の対象に加える改正法が成立し(施行は2027年度の見込み)、インサイダー取引の禁止など投資家を守るルールが整備されつつあります。ただ、ルールが整っても価格変動の大きさ自体が小さくなるわけではない点は変わりません。

まとめ

  • FX・仮想通貨・個別株の短期売買を少額で試した結果、教科書どおりのコツコツドカンで負けた
  • 利益は早く確定してしまい、損切りは遅れ、祈り、ナンピンで傷口を広げた
  • 敗因は知識より性格。感情を切り離せない人に短期売買は向いていない
  • 向いていないと認めたら楽になった。感情の入り込む余地がない自動積立が私の正解だった
  • 試すなら生活防衛費に手を付けず、なくなってもいい金額で。NISAの積立は崩さない

関連記事:

一緒に少しずつ学んでいきましょう!


てどりん
てどりんひとこと 下がるチャートに「戻ってくれ…!」と祈っていたのは私です(笑)。祈りはじめたら撤退のサイン。いまは祈らなくていい積立投資で、夜ぐっすり眠れています!

※この記事は個人の体験談・感想であり、特定の商品・手法の推奨や勧誘を目的としたものではありません。投資は元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。