こんにちは、てどりんです。
今回は、奨学金を一括返済した話です。
この記事では、第二種奨学金を実際に一括返済してわかったメリット・デメリットと、繰り上げ返済で利息がいくら減るかの早見表、スカラネットでの手続きの流れをまとめました。「一括返済は得なのか、それとも投資に回した方がいいのか」で迷っている方の判断材料になれば嬉しいです。
奨学金は第二種だった
私が借りていたのは第二種奨学金(利息あり)です。
まず、奨学金には大きく2種類があります。
| 第一種奨学金 | 第二種奨学金 | |
|---|---|---|
| 利息 | 無利子 | 有利子(上限年3%) |
| 審査 | 厳しめ(成績・家計条件あり) | 比較的緩やか |
| 借りやすさ | 難しい | 借りやすい |
第一種は無利子のため返済の負担が少ない一方で、成績や家計状況の審査が厳しくなっています。第二種は有利子ですが、借りやすい分、多くの人が利用しています。
私は第二種で、毎月約1.5万円を返済し続けていました。
利率は低かったので、返済自体は生活を圧迫するほどではありませんでした。
ただ、毎月決まった日に口座からお金が引き出されることへのストレスと、「自分は借金を抱えている」という事実がずっと心のどこかに引っかかっていました。
一括返済を決意したタイミング
NISAを始めてマネーフォワードMEで資産を管理しながら積み上げていくうちに、ある日特定口座で運用していた投資分から一括返済できるくらいの資産が貯まっていることに気づきました。
つみたてNISAの分には手をつけず、特定口座(源泉徴収あり)で運用していた分を売却して返済に充てました。
奨学金を一括返済するメリット3つ
一括返済を検討したとき、メリットとデメリットを自分なりに整理しました。
① 利息の支払いをゼロにできる
第二種奨学金には利息がつきます。毎月少しずつ返済していると、残高に対して利息が加算され続けます。一括返済すれば、残りの利息をすべてカットできます。具体的にいくら減るかは、このあとの早見表で紹介します。
② 毎月のキャッシュフローが改善される
私の場合、返済がなくなることで毎月1.5万円が自由になりました。年間18万円のキャッシュフローの改善は、積立投資に回すと長期的に大きな差になります。
③ 精神的な負担がゼロになる
「借金を抱えている」という感覚は、数字以上のストレスになります。一括返済によって毎月の支払いがなくなり、「借金がない状態」になることで、投資や貯蓄の判断をより前向きにできるようになりました。
奨学金の一括返済で利息はいくら減る?【早見表】
「利息がなくなる」と言っても、実際いくら減るのかイメージしにくいと思います。そこで、残高と利率ごとの「これから払うはずだった利息」の目安をまとめました。残り10年・毎月同じ額を返済していく前提の概算です。
| 残高 | 年0.5% | 年1% | 年2% |
|---|---|---|---|
| 100万円 | 約2.5万円 | 約5.1万円 | 約10.4万円 |
| 150万円 | 約3.8万円 | 約7.7万円 | 約15.6万円 |
| 200万円 | 約5.1万円 | 約10.2万円 | 約20.8万円 |
残高100万円・年利1%・残り10年で試算した例です
一括返済すれば、この金額がまるごと手元に残る計算になります。逆に言うと、利率が低い人ほど「急いで返すメリットは小さい」ことも、この表から読み取れます。
ここで大事なのは、自分の利率を正確に知ることです。第二種奨学金の利率は人によって違い、貸与が終わるときに決まります(利率固定方式ならその利率のまま、利率見直し方式ならその後おおむね5年ごとに見直されます)。スカラネット・パーソナルにログインすれば、自分の利率と残高が確認できるので、まずそこからです。
また、機関保証で保証料を払っていた人は、繰り上げ返済によって短縮された期間に応じて、保証料の一部が後日返還される場合があります。利息のカットに加えて、ここも小さなプラスです。
奨学金の一括返済のデメリット・注意点3つ
一方で、デメリットや向いていないケースも正直にお伝えします。
① まとまった資金が一度に必要
当然ですが、残高全額を一度に用意する必要があります。手元の現金・投資資産・緊急費用のバランスを崩してまで返済するのは危険です。生活防衛費を残した上で、余剰資金で返済するのが鉄則です。
② 投資リターンの方が上回る可能性がある
奨学金の利率が低い場合(年1%以下など)、そのお金を投資に回した方が数字の上では得になることがあります。S&P500の長期平均リターンは年約7%とされており、利率1%の奨学金を返すより投資を続ける方が合理的という考え方もあります。
③ 第一種奨学金(無利子)なら急ぐ必要はない
第一種奨学金は無利子なので、一括返済しても利息の節約効果はゼロです。手元資金を厚くしながらゆっくり返済する方が合理的な場合がほとんどです。
「もったいないかも」という迷いもあった
私自身も一括返済を決める前に、少し迷いがありました。
奨学金の利率は低く、投資のリターンの方が上回る可能性がありました。
つまり「投資を続けながらだらだら返済した方が、数字の上では得だったかもしれない」のです。
いわゆる「利ざや」を取れる状況だったとも言えます。
それでも一括返済を選んだ理由は2つです。
- NISAの積立金額をもっと増やしたかった。毎月1.5万円の返済がなくなれば、その分を積立投資に回せます。
- 借金をすべて返しきる心のすっきりを優先した。 数字よりも、精神的な負担をゼロにすることを選びました。
一括返済した後の気持ち
返済が完了したとき、心が本当にすっきりしました。
毎月口座から引き出される憂鬱さがなくなり、「借金がある」という感覚が消えたことで、気持ちが軽くなりました。
そして何より、大学まで行かせてくれた親族に対して「奨学金を返し終わった」と胸を張って報告できたことが、今でも良き思い出として残っています。
育ててもらった感謝をかたちで示せた気がして、一括返済して本当によかったと思っています。
一括返済(繰り上げ返済)の手続きはどうやるの?
「一括返済したいけど手続きが面倒そう」と思っている方のために、実際の流れを簡単に説明します。
日本学生支援機構(JASSO)の奨学金を利用している場合、一括返済はスカラネット・パーソナルというオンラインサービスから手続きできます。
大まかな流れはこうです。
- スカラネット・パーソナルにログインする
- 「繰上返済」または「一括返済」の申請をする
- 指定された口座に振り込む(振込先はログイン後に確認できます)
- 返済完了の通知を受け取る
注意点として、振込には期限があり、申請後の指定された日までに振り込まないと手続きがやり直しになります。私はスムーズに完了しましたが、余裕を持って手続きすることをおすすめします。
残高や返済予定は同じくスカラネット・パーソナルで確認できるので、まずはそこで現在の残額を確認してみてください。
一括返済後に月1.5万円を何に回したか
一括返済して毎月の返済がなくなったことで、月1.5万円が自由に使えるようになりました。
私はこのお金をそのまま積立投資に上乗せしました。
新NISAの成長投資枠への積立額を増やし、毎月の投資額がひとつ上のレベルに上がりました。返済していたお金がそのまま資産形成に変わったイメージです。
「奨学金の返済がなくなったら何に使うか」を事前に決めておいたことで、お金の使い道が曖昧にならずに済みました。返済が終わったあとに何をするか、あらかじめ決めておくことをおすすめします。
奨学金と投資、どちらを優先すべきか
これは人によって答えが違います。目安となる考え方をまとめます。
| 状況 | おすすめの判断 |
|---|---|
| 第二種・利率1%超 | 先に返済が確実にお得 |
| 第二種・利率1%以下 | 投資を続けながら返済する選択肢もあり |
| 第一種(無利子) | 急いで返す必要なし。投資を優先 |
| 借金のストレスが大きい | 心の余裕を優先して返済するのもあり |
| 生活防衛費が確保できていない | まず生活防衛費を貯めてから判断 |
私は心の余裕を選びましたが、どちらが正解かは状況や性格によって変わります。
まずは自分の利率と残高を確認した上で、判断することをおすすめします。
「返済しながらNISAを始めていいのか」という悩みについては、奨学金を返しながらNISAを始めていい?で優先順位を詳しく解説しています。
奨学金の一括返済に関するよくある質問
Q. 一括返済(繰り上げ返済)をすると、利息はどうなりますか?
繰り上げて返済した分には、その後の利息がかかりません。返済期間が短縮された分の利息が、まるごと不要になるイメージです。どのくらい減るかの目安は、この記事の早見表を参考にしてください。
Q. 全額ではなく、一部だけの繰り上げ返済もできますか?
できます。スカラネット・パーソナルから、「上限金額」か「繰り上げる回数」のどちらかを指定して申し込みます。金額で申し込んだ場合も、毎月の返済額の何回分という単位に換算して調整されるため、指定した金額ぴったりになるとは限りません。「全額は無理だけど、少しでも利息を減らしたい」という場合の選択肢になります。
Q. 機関保証の保証料は戻ってきますか?
繰り上げ返済で返済期間が短縮されると、支払った保証料の一部が返還される場合があります。ただし返金されるのは完済した後で(返還完了通知が届いてから約3か月後が目安)、一部だけ繰り上げて返済を続けている間は返金されません。返金は保証機関(日本国際教育支援協会)から行われるので、詳しくはそちらの案内を確認してください。
Q. 一括返済と投資、どちらを優先すべきですか?
利率と性格によります。利率が高いなら先に返済、利率1%以下なら投資と並行する選択肢もあります。ただしどちらの場合も、生活防衛費を確保してからが前提です。詳しくはこの記事の判断基準の表と、奨学金を返しながらNISAを始めていい?を参考にしてください。
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 私が借りていたもの | 第二種奨学金(有利子・月1.5万円返済) |
| 一括返済の方法 | 特定口座の投資分を売却して充当 |
| 一括返済のメリット | 利息カット・キャッシュフロー改善・精神的安心 |
| 一括返済のデメリット | まとまった資金が必要・投資機会を失う可能性 |
| 返済後の使い道 | 月1.5万円をそのまま積立投資に上乗せ |
| 一括返済に向いている人 | 利率が高い・借金ストレスが大きい・生活防衛費確保済みの人 |
お金の判断は数字だけではなく、自分の気持ちも大切にしていいと思います。
奨学金返済後の次のステップ:
- 奨学金を返しながらNISAを始めていい? — 返済と投資の優先順位を知りたい方へ
- 一括投資 vs 積立投資 — まとまった資金ができたときの使い方を知りたい方へ
- NISAを始めた話 — 証券口座の開設手順を知りたい方へ
- マネーフォワードMEで家計管理 — 返済が終わったら資産全体を見える化したい方へ 返済が終わったら、次は積立投資を始めるタイミングです。楽天証券は100円から積立できます。口座開設は無料で、申し込みは最短5分で完了します。
一緒に少しずつ学んでいきましょう!
※この記事は個人の体験談・感想です。