こんにちは、てどりんです。
秋になると会社から年末調整の書類が配られますよね。周りの人が保険会社からのハガキを集めて何枚も書類を書いているなか、私の年末調整は名前や住所を確認して出すだけ。毎年ほぼ何も書いていません。
「みんな何か書いてるのに、自分だけ空欄だらけで大丈夫?」と不安になる方もいると思います。結論から言うと、書くことがないのは損ではなく、むしろ身軽な状態です。この記事では、その理由を私の実例で説明します。
私の年末調整が「ほぼ何もない」理由
年末調整で全員が出す書類は、実は2種類だけです。
- 扶養控除等(異動)申告書 — 扶養家族がいるかの確認
- 基礎控除申告書など(配偶者控除等と一体になった書類)— 自分の所得の見込みを書く
それ以外の書類は「該当する人だけ」が出すものです。
| 書類・申告 | 出す人 | 私 |
|---|---|---|
| 扶養控除 | 扶養している家族がいる人 | 独身なので該当なし |
| 保険料控除申告書 | 生命保険・地震保険などに入っている人 | 保険に入っていないので出さない |
| iDeCoの掛金証明 | iDeCoをやっている人 | 企業型DCなので該当なし(下で説明) |
| 住宅ローン控除の申告書 | 住宅ローンがある人(2年目以降) | 賃貸なので出さない |
私は独身・賃貸・民間の保険なし。だから書くものがないのです。空欄なのではなく、そもそも該当していないだけです。
最近は年末調整がWeb化している会社も多いですよね。私の会社も画面の質問に答えていく形式で、保険やiDeCoの質問は一応出てくるのですが、全部「該当なし」で進んで数分で終わります。
ちなみにiDeCoをやっている人は、掛金の証明書をもとに年末調整で申告すると税金が軽くなります(小規模企業共済等掛金控除といいます)。私は企業型DCなので、掛金は会社側で処理されていて、年末調整で自分がやることはありません。
「書くことがない」=「損している」ではない
控除というのは「お金を払った人が、その一部に応じて税金を軽くしてもらえる」仕組みです。
たとえば生命保険料控除。「控除8万円」と聞くと8万円戻ってきそうに感じますが、そうではありません。仕組みはこうです(あくまで例です)。
- 年間8万円の保険料を払う
- 控除できるのは上限4万円まで(新制度の一般生命保険の場合。8万円払っても控除枠は4万円で頭打ち)
- 安くなる税金は、その4万円に自分の所得税率を掛けた分だけ。税率10%の人なら4,000円です
住民税も少し安くなりますが(控除上限2.8万円×10%=2,800円)、合わせても7,000円ほど。つまり8万円払って、戻ってくるのは数千円。「控除がある=お得」ではなく、出ていくお金の方がずっと大きいのです。
※なお2026年分からは、23歳未満の扶養親族がいる世帯は一般生命保険料控除の上限が所得税4万円→6万円に引き上げられる予定です。子育て世帯は今回の例より少し軽減額が大きくなりますが、それでも「払った保険料がまるごと戻る」わけではない点は変わりません。
つまり「控除を受けている人がお得」なのではなく、「支出があるから、せめて税金で少し調整されている」だけ。控除のために支出を増やすのは本末転倒です。書くことがない人は、そもそもその支出がないという意味で身軽なのです。
保険を最小限にすると、年末調整まで楽になる
毎年、保険料控除のハガキを集めて書類を書いている同僚を見て、「めんどくさそうだな」と正直思っています。
私が民間の保険に入っていないのは、年末調整を楽にするためではなく、高額療養費制度などの公的保障で十分と判断したからです。ただ結果として、保険をやめると年末調整の手間まで消えるという副産物がありました。
もちろん、保険が必要な人はいます。小さいお子さんがいる家庭の掛け捨ての死亡保険は、万一のときに残された家族の生活を守るためのもので、これは必要な支出だと思います。
一方で、独身の方が入りがちな貯蓄型の保険・個人年金保険・がん保険については、私は慎重派です。保障と貯蓄が混ざった商品は手数料が見えにくく、同じお金を生活防衛費と積立投資に分けた方が、私にはシンプルで合理的でした。このあたりの考え方は医療保険はいらない?に詳しく書いています。
それでも私は確定申告をしている
「年末調整で何もないなら、税金の手続きはゼロ?」というと、実はそうではありません。私は毎年確定申告をしています。理由は2つです。
理由1:ふるさと納税
ふるさと納税の控除を受けるためです。ワンストップ特例で済ませる方法もありますが、私は次の理由2があるのでワンストップは使えません。
ここで1つ注意点があります。確定申告をすると、ワンストップ特例の申請は無効になります。「ワンストップを出したから大丈夫」と思って別の理由で確定申告をすると、ふるさと納税分を申告に入れ忘れて控除が漏れる事故が起きがちです。確定申告をするなら、ふるさと納税も必ず一緒に申告します。
理由2:配当控除
特定口座で持っている高配当株の配当金について、確定申告で配当控除という仕組みを使っています。配当金の税金が、所得によっては少し戻ってくる制度です(詳しいやり方は、いずれ別の記事で書く予定です)。
つまり私の場合、年末調整はほぼ素通りで、税金の精算は確定申告でまとめてやるスタイルに落ち着いています。
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 全員が出す書類 | 扶養控除等申告書・基礎控除申告書などの2種類だけ |
| 保険料控除申告書 | 保険に入っている人だけ。私は該当なし |
| 空欄だらけは損? | 損ではない。該当する支出がないだけ |
| 控除の考え方 | 支出があるから税金が少し調整される。控除目的の支出は本末転倒 |
| 保険を最小限にする効果 | お金の面に加えて、年末調整の手間も消える |
| 私の税金手続き | 年末調整はほぼ素通り、ふるさと納税+配当控除は確定申告でまとめて |
年末調整で書くことがなくて不安になっている方、大丈夫です。それはあなたが「控除が必要な支出のない、身軽な家計」だということ。浮いた保険料は、生活防衛費と積立投資に回すのが私のおすすめです。
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一緒に少しずつ学んでいきましょう!
※この記事は個人の体験談・感想です。税制は改正されることがあるため、最新の情報は国税庁の公式サイトでご確認ください。保険の要否は家族構成や状況によって異なります。個別の判断は専門家にご相談ください。