こんにちは、てどりんです。

会社員で企業型DC(確定拠出年金)に加入している方なら、一度は迷うのが「企業型DCへの拠出を増やすか、iDeCoを始めるか」という選択です。

私も同じ悩みを経験しました。2022年の法改正で企業型DC加入者もiDeCoができるようになり、「どちらがお得なのか?」とかなり調べました。

結論として、私は企業型DC(選択制)への拠出を選びました。最大の理由は「社会保険料まで下がる」からです。

この記事では、企業型DC(選択制)とiDeCoの違いと、私が選択制DCを選んだ理由を解説します。

まず確認:あなたの会社の企業型DCはどのタイプ?

企業型DCには大きく2種類あります。この違いを知らないと、節税効果を誤解してしまいます。

選択制DC マッチング拠出
仕組み 給与を「本給」と「手当」に分割し、手当分をDCに拠出 会社の掛金に加えて自分でも上乗せ拠出
社会保険料 下がる 下がらない
所得税・住民税 下がる 下がる

社会保険料が下がるのは選択制DCだけです。マッチング拠出では社会保険料は変わりません。自分の会社がどちらか、必ず確認してください。

私の会社の場合(選択制DC)

私の会社では、月額報酬を 「本給」と「生涯設計手当」 に分割する仕組みになっています。

たとえば月額報酬が25万円の場合:

  • 本給:20万円
  • 生涯設計手当:5万円(最大)

個人拠出をする場合、この生涯設計手当から拠出額が引かれます。そして所得税・社会保険料は本給(20万円)のみをもとに計算されます。

これにより、標準報酬月額が下がり、健康保険料・厚生年金保険料が下がります。私は毎月5万円を拠出しているので、その分の社会保険料等級が下がっています。

iDeCoとは?

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、自分で口座を開いて老後の資産を積み立てる制度です。掛金は全額所得控除になり、運用益も非課税になります。

現在(〜2026年12月)の上限額

企業型DCに加入している会社員がiDeCoに加入できる上限額は、月2万円までです(企業型DCの掛金との合計が月5.5万円以内という条件もあります)。

2027年1月以降の上限額

法改正により、iDeCo単独の月2万円という上限が撤廃されます。企業型DCとの合計で月6.2万円まで拠出できるようになります。なお、企業型DCの上限自体も2026年12月から月5.5万円→月6.2万円に引き上げられます。

選択制DCとiDeCoの比較

選択制DC(私の場合) iDeCo
所得税の節税 あり あり
住民税の節税 あり あり
社会保険料の節約 あり なし
上限額(現在) 月5.5万円以内・私は月5万円 月2万円
上限額(2027年1月〜) 月6.2万円(2026年12月〜) 企業型DCとの合計6.2万円以内
口座手数料(現在) なし 毎月約171円
口座手数料(2027年1月〜) なし 毎月約186円※

※2027年1月から国民年金基金連合会への手数料が105円/回→120円/月に変更。年1回まとめて拠出していた場合でも月ごとに手数料がかかるようになります。

選択制DCを選んだ理由

選択制DCがiDeCoより有利な点は2つあります。

① 社会保険料まで下がる

iDeCoは手取りから拠出するため、社会保険料の計算には影響しません。一方、選択制DCは給与の一部が手当として分離されるため、社会保険料の計算のもとになる標準報酬月額が下がります。

同じ金額を拠出しても、選択制DCの方が節約できる金額が大きくなります。

② 拠出上限が高い

現在はiDeCoの上限が月2万円であるのに対し、私の会社の選択制DCは月5万円まで拠出できます。より多く非課税で積み立てられるのは大きなメリットです。

なお、2027年1月以降はiDeCoの2万円という個別上限が撤廃され、企業型DCとの合計で月6.2万円まで拠出できるようになります。

選択制DCのデメリットも知っておく

ただし、選択制DCで社会保険料が下がることには、デメリットもあります。

  • 将来の厚生年金の受給額が減る(標準報酬月額が下がるため)
  • 傷病手当金・出産手当金の額が減る(標準報酬月額をもとに計算されるため)
  • 雇用保険の給付額が下がる場合がある

長期的に見てどちらが有利かは個人の状況によります。私は資産運用での積み上げを優先する判断をしました。

iDeCoが向いている人

選択制DCの方がお得なケースが多いですが、iDeCoが向いている場合もあります。

iDeCoを検討すべき人

  • 会社に企業型DCがない人(iDeCo一択)
  • 会社の企業型DCがマッチング拠出のみで、選択制DCがない人
  • 企業型DCの商品ラインナップが悪い人(手数料が高いものしかない場合)

商品選びはどちらも同じ考え方

選択制DCでもiDeCoでも、商品選びの考え方は同じです。

  • S&P500かオルカン(全世界株式)のインデックスファンド
  • 信託報酬(手数料)が最も安いもの
  • 1本に100%集中

私は企業型DCで「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」を選んでいます。途中からオルカンも追加されて商品ラインナップが充実しましたが、引き続きS&P500一本で運用しています。

インデックス投資とS&P500が選ばれる理由はこちら

まとめ

項目 選択制DC マッチング拠出 iDeCo
社会保険料 下がる 変わらない 変わらない
所得税・住民税 節税できる 節税できる 節税できる
上限額(現在) 月5.5万円以内(会社による) 月5.5万円以内(会社による) 月2万円
上限額(2027年1月〜) 月6.2万円(2026年12月〜) 月6.2万円(2026年12月〜) 企業型DCとの合計6.2万円以内
口座手数料(現在) なし なし 毎月約171円
口座手数料(2027年1月〜) なし なし 毎月約186円

まず自分の会社の企業型DCが「選択制DC」と「マッチング拠出」のどちらかを確認することが最初のステップです。選択制DCであれば、社会保険料まで下がるためiDeCoより優先的に活用する価値があります。

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iDeCoの始め方(iDeCoが向いている方の手続き・注意点)
インデックス投資とは?S&P500が選ばれる理由(商品選びの考え方)
一括投資vs積立投資、どちらがいい?(投資タイミングの考え方)

一緒に少しずつ学んでいきましょう!


てどりん
てどりんひとこと 選択制DCは社会保険料まで下がるのが大きかったです。ただし将来の年金受給額にも影響するので、メリット・デメリット両方を理解した上で判断してみてください。

※この記事は個人の体験談・感想です。投資には元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の責任でお願いします。